リスクマネジメント

経営者は自社のさまざまな「もしも」を想定し、抱えるリスクに備えていかなければなりません。

事業リスク、災害リスク、法務リスク、財務リスク、社員の退職リスク、今回思い知らされたパンデミックリスク・・・。

経営者はイヤになるほど多くのリスクに囲まれていることを改めて痛感させられます。

それでもこうした会社が抱えるリスクについては保険などを通じて、ある程度の備えをしているものですが、意外とできていないのが経営者自らの身の回りに潜むリスクへの対応です。

さて、皆さんはご自身の財布の中身をどれだけ把握できているでしょうか。

もしも今日、財布を落としたら、全てのクレジットカードや銀行カードを漏れなく素速く止めることができるでしょうか。

もし明日、交通事故であなたがこの世を去ったなら、ご家族は預金口座や生命保険など、全てきちんと把握できているでしょうか。

もちろん、もしものことは、そうは起きません。
しかし、それが起きてしまえば、困るのは未来の自分であり、ご家族です。

財布の中身から始まり、預金口座、クレジットカード、株式、貸金庫、不動産、生命保険、地震保険、借入金、もしもの時に残されたご家族が相談すべき人の連絡先まで。

おそらく半日から1日もあればリストアップは可能なはず、それほど大した手間ではありません。これらの情報、連絡先をひとまとめにして、家族にも渡しておくのです。

たったこれだけのことで、財布の紛失から、もしもの時にご家族がやらなければいけないことの把握まで備えることが可能です。

定期的に情報を更新していくことで身の回りの棚卸作業にもなり、無駄なコストの削減にもつながったりします。自身の身の回りを改めて把握することで、思わぬ気付きがあるかもしれませんし、ご家族も安心するはずです。

把握はリスクマネジメントの第一歩。ぜひ実行してみてください。