情報格差が会社も人生も変える

当社の昨年のM&A実績を評価されたことで、某有名M&A仲介会社から招待を受け、私はシリコンバレー・サンフランシスコでの国際会議に先月出席してきました。
会議では中小企業のM&Aの現状や成功事例についての報告、シリコンバレーの最先端のAI事情についてのディスカッションなどが行われました。
当社では順調にM&A実績を重ねており、折に触れてお話しをさせていただいていますので、当社のお客様周辺では既に、抵抗なく当たり前の選択肢の一つとして捉えていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。
しかし、会議に出席して実感したのは、世間一般の認識は、まだまだ中小企業のM&Aは「当たり前の選択肢」と言えるにはほど遠いということでした。
この会議は某有名M&A仲介会社の会員である総勢400名の税理士・公認会計士が日本全国から集まって行われたものですが、懇親会などで話しを聞いてみると驚くことに出席者の多くは、M&A実績がなく、積極的に顧問先に提案もしていないのです。
顧問先がM&Aで買われてしまうと顧問先が減ってしまうかもしれないという、税理士・公認会計士側の勝手な都合も無関係ではないようです。
つまり、某有名M&A仲介会社の会員になっている税理士・公認会計士ですら、実際に中小企業のM&Aに積極的に関わり実績を積んでいるのは、ごく一部なのです。
繰り返しになりますが、当社のお客様周辺ではM&Aは当たり前の選択肢の一つとして、既に認識が広がっています。
みなさんは、どうでしょうか?
もちろん、ご自身の年齢や自社の状況から考えて、今は縁がない話しだという方もいらっしゃるでしょう。しかし、経営者として中小企業のM&Aがどういうものかについては知っておいて損はありません。
損はないどころか、事業承継や自社の未来を考えた時に、M&Aを選択肢の一つとして持っていないことは、自社の、そして経営者自身の行く末に重大な相違が出てくる可能性は否定できません。
もちろん、実際にM&Aを行うか否かは別です。何もM&Aが常にベターな選択肢になり得るとは限らないのですから、当たり前です。
ただ、中小企業でもM&Aというカードがあるということを認識しておくことが重要なのです。
中小企業のM&Aには、きっとみなさんが想像していらっしゃるよりも、多くの形が存在しています。大げさに感じるかもしれませんが、M&Aが会社を、そして経営者個人の人生を救うことが本当にあるのです。
「うちの会社なんか買ってくれる人、いないでしょ・・・。」
「それに会社を売るなんて、なんかね・・・」
とてもよく聞く声です。
しかし、こうした方は多くの場合、中小企業のM&Aを誤解しています。
M&Aというと新聞やニュースで見る大企業のそれを想像している方がほとんどです。
しかし、中小企業のM&Aは大企業のM&Aとは全くの別物です。
もちろんM&Aには成功も失敗もあるのは事実です。
しかし、経営者として中小企業のM&Aがどういったものなのか、知っておいて絶対に損はありません。
当社では、当社グループのお客様限定ではありますが、事業承継のアドバイスの一環としてM&Aの仲介サポートも行っております。もし、M&Aに少しでも関心がおありなら、まずは身近な専門家に気軽に話しを聞いてみることから始めましょう。
自社を、経営者としての人生を、導く第一歩になるかもしれません。