新年に「やめる」ことを決める

皆さま、明けましておめでとうございます。
本年も税理士セカンドオピニオンをどうぞよろしくお願い致します。
さて、多くの経営者の皆さまが「今年は○○をやるぞ!」と意気込み新たに新年を迎えていることと思います。
そんな皆さまに、この新年のタイミングで是非考えていただきたいことがあります。
【今年は何をやめるか】
いきなりやる気を削ぐようですが、決して後ろ向きな考えではありません。
採用は困難を極め、リソースの質も量も今後ますます限られていく中小企業にとって、「何をやめるか」「何をやらないか」が今まで以上に重要になっていくことは明らかです。
どんな企業でも少なからず「やめたほうが良いこと」「やめなければいけないこと」「やめたいけど、やめられないでいること」があるはずです。
心当たりはありませんか?
人口が減少し縮みゆく日本の市場において、限られたリソースで戦いを挑むのであれば、やめること、やらないことを的確に判断し、今あるリソースに合わせて注力すべき事業にのみ注力しいくしか中小企業に生き残る術はないはずです。
理屈では理解していても多くの方はこう言います。
「そう簡単にはやめられない」
本当にそうでしょうか。
客観的なデータ等を基に、やめるべきことが浮かび上がれば、あとは決断するだけです。
決断さえしてしまえば、「やめる」ことは意外と難しくありません。
適切なタイミングで何か「やめる」ことは、経営における重要なリスクヘッジであり、新たな可能性へのチャンスでもあります。
「やめること」「やらないこと」を先に決めてしまうことで、「本当にやるべきこと」がより明確になり、自社の課題を克服していくケースを私はたくさん見てきました。
・粗利が〇%残らない仕事はやめる
・〇〇事業をやめる
・無料サービスをやめる
・無駄な会議をやめる
・自分でやるのをやめる(スタッフに任せる)
・自社でやるのをやめる(外注に出す)
・あのお客様との取引をやめる
予め「やらないこと」を決め、「やめる」ことを適切なタイミングで判断できることは、経営者に最も必要な能力の1つであることは間違いありません。
さあ、今年もまた1年が始まります。
皆さんは今年、何をやめますか。